遺産整理
遺産整理とは、一般に、被相続人が遺した相続財産について、遺産の分割を行ったり、相続登記や預貯金口座の名義変更等の法的な手続きを行う等して、法律的な処理をすることを指します。
遺産整理は「遺品整理」と混同されてしまうことがよくあります。明確な境界によって定義が区別されているわけではありませんが、「遺品整理」とは、被相続人が生前有していた日用品等やアルバム等思い出の品について、その管理ないし処分を行うことを指します。
遺産整理の具体的な内容を説明します。まず、被相続人が亡くなったら、法定相続人や相続財産について調査・確定し、相続人が複数いる場合には、その後相続人間で当該相続財産をどのように分けるかを話し合います(遺産分割協議)。それぞれが相続する財産が決まったら、相続登記(不動産名義変更)や預貯金口座の名義変更等の手続きを進めていきます。
以上のように、遺産整理は必要な手続きが多く、煩雑な作業であるといえます。これらの手続きは人生でそう何度も経験するものではなく、不慣れな一般の方がこれらを全て独力で行うのはとても大変です。
そのため、弁護士・司法書士等の専門家に依頼することをお勧めします。
専門家に依頼することで、相続につき専門的な知識に基づいた判断のもと、迅速かつ適切な手続きが期待できるほか、特に司法書士は、相続登記のプロであるといえ、相続財産に不動産が含まれる場合にも、相続登記まで一括したサポートが受けられます。