044-959-3136
対応時間
平日 9:00~18:00
定休日
土・日・祝日

事前予約で時間外対応可能

相続人申告登記とは?メリット・デメリットを解説/司法書士栗原事務所

司法書士栗原事務所 > 不動産登記 > 相続人申告登記とは?メリット・デメリットを解説

相続人申告登記とは?メリット・デメリットを解説

不動産登記法の改正で令和641日より相続登記が義務化されました。

遺産分割協議が合意に至らず相続登記期限内に登記申請を行えない場合、過料が課されてしまいます。

しかし期限を超える場合でも相続人申告登記をしておくことで、過料の支払いを免れることが可能です。

本稿では、相続人申告登記とは何か、制度のメリット・デメリットを紹介します。

相続登記期限を守れないと過料が課される

相続登記は、令和641日に義務化されました。 

相続登記とは、被相続人(亡くなった人)の不動産の名義を相続人に変更する手続きのことです。

被相続人の不動産相続に関して、相続権があることを知った日から3年以内に相続人が相続登記申請しなければなりません。

相続登記の期限までに申請を行わなければ10万円以下の過料が課されてしまいます。 

相続登記の期限を越えてしまう要因

相続財産は、遺言書に沿って分割される方法と遺産分割協議という話し合いを行い、分割する方法があります。

遺産分割協議とは、どの相続財産を、誰が、どれだけ相続するのか明確に決めていく話し合いのことです。

しかし遺産分割協議が円滑に進まず、相続登記期限(3年以内)を過ぎてしまう可能性があります。

相続人申告登記のメリット

相続人申告登記をすると、相続登記の申請義務を履行したものとみなされます。

遺産分割協議で合意に至らず期限を超えた場合でも、誰が相続人としての権利があるかをこの制度で登記することで、過料を支払わずに済むことがメリットでしょう。

 

相続人申告登記は相続人全員で手続きを行う必要がなく、各相続人が個人的に法務局に行き申請できます。

相続人申告登記の申請手続きの際に、相続登記ほどたくさんの書類を準備する必要もありません。

申告書を除いて必要書類は基本的に戸籍謄本のみであるため、相続登記より気軽に申告しやすいこともメリットです。

相続人申告登記のデメリット

相続人申告登記は、あくまで相続登記の暫定的な取り決めです。

相続人申告登記をすれば相続登記をしなくていいわけではなく、改めて期限内に、相続登記の手続きも必ずしなければなりません。 

 

また不動産の売却を行い、得られた金額を相続人で分配する場合は、相続登記をして名義変更をする必要があります。

しかし、相続人申告登記では名義変更ができず、不動産を売却できません。

 

相続人申告登記は相続登記の期限を過ぎてしまいそうな時の、一時的な救済制度のようなものと考えて良いでしょう。

まとめ

相続人申告登記は、遺産分割協議が合意に至らず期限を過ぎた場合の過料を免れるための救済制度です。

申請を行う際に、相続登記ほどたくさんの書類を準備する必要がありません。

義務ではありませんし、相続人全員で登録しに行く必要もないため、過料を支払いたくない人が個人で判断し申請できます。

相続人申告登記に関する役立つ情報を知りたい場合は、司法書士に相談することをおすすめします。

司法書士栗原事務所が提供する基礎知識

  • 兄弟で土地を相続する際の...

    ■遺産相続とは遺産相続とは、故人が生前残した財産を、相続人の間で分割して承継することをいいます。遺産には、土地や建物とい...

  • 遺言の執行

    遺言書が見つかった場合には、必要があれば検認等の手続を経た後、遺言の内容を執行していくことになります。 具体的...

  • 【司法書士が解説】合同会...

    本稿では合同会社設立の登記の申請における際の登記すべき事項について解説していきます。会社法には第914条の中にその規定が...

  • 法定後見の問題点

    遺産分割協議を行う際に、相続人に一人でも未成年者や精神疾患等で意思能力が欠如している者がいれば、成年後見人を付ける必要が...

  • 家族信託とは

    家族信託は財産管理や遺産承継の手段として、これまでの制度では不可能だったことを成し遂げるツールとして近年注目されています...

  • 遺言書の検認

    遺言書の検認とは、遺言書を開封する際に、家庭裁判所においてその時点での遺言書の内容や状態等を確認することで、遺言がその後...

  • 町田市の家族信託に強い司...

    ■家族信託とは「家族信託」とは、近年登場した、新たな相続対策方法です。従来の遺言や後見制度以上に多様な相続ニーズに対応で...

  • 相続人申告登記とは?メリ...

    不動産登記法の改正で令和6年4月1日より相続登記が義務化されました。遺産分割協議が合意に至らず相続登記期限内に登記申請を...

  • 遺言書の作成

    相続にあたっては、相続人のうち誰がどの相続財産を引き継ぐのか、揉めることがよくあります。こうした相続争いを防ぐためにも、...

  • 所有権保存登記

    不動産を所有したり担保を設定するときには登記をすることが一般的になります。その登記の中でも、例えば新築住宅を建てたときは...

よく検索されるキーワード

代表司法書士紹介

司法書士
栗原 博延(くりはら ひろのぶ)
ご挨拶
新百合ヶ丘駅から歩いて3分の司法書士事務所です。地元に密着して20年、相続登記や不動産登記、会社設立など、身近な司法書士としてお役に立ちます。ご自宅などへの出張も承っています。ご予約はお早めにどうぞ!!初回ご相談無料ですのでお気軽にご相談ください。
経歴

1971年生まれ

大学在学中、司法書士を目指し、1994年司法書士資格取得

1998年 栗原博延司法書士事務所 開設

所属

神奈川県司法書士会

事務所概要

名称 司法書士栗原事務所
所属 神奈川県司法書士会
代表者 栗原 博延(くりはら ひろのぶ)
所在地 〒215-0004 神奈川県川崎市麻生区万福寺1丁目8-1-402
電話番号/FAX番号 TEL 044-959-3136 / FAX 044-959-3137
アクセス 小田急線・新百合ヶ丘駅北口徒歩3分 横山ビル402
対応時間 平日 9:00~18:00 ※事前予約で時間外対応可能
定休日 土・日・祝 ※事前予約で対応可能

ページトップへ